海外のオーガニック化粧品事情とは?

日本では近年ナチュラル志向が地位を得てきたので、化粧品にもオーガニックを取り入れる方が増えてきています。トレンドコスメをみても、オーガニックのものが目立ちますよね。

 

だいたいの商品は日本製が好まれますが、オーガニック化粧品に限っては海外製のものも人気があります。どうして海外オーガニックコスメの人気が高いのか、海外のオーガニック事情とともにその理由をご紹介したいと思います。

ドイツのオーガニック化粧品

オーガニック化粧品が脚光を浴びている国は多いですが、目立つのはヨーロッパ、特にドイツです。どいつは環境先進国として知られていますが、国民のナチュラル志向がとても強いのです。

 

1980年代にドイツで「緑の党」が」連立政権の座についてから、国全体が環境に優しい方向に向いていきました。食品だけでなく、化粧品でも同じです。現在ドイツでは世界的に知られているオーガニック化粧品メーカーが多く存在します。

 

ドクター・ハウシュカ、ラヴェーラ、ヴェレダなどがその代表です。オーガニックに関心のある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?これらのオーガニック化粧品メーカーは2001年から始まった「BDIH(ドイツ医薬品と化粧品商工企業連盟)」の自然化粧品の基準作りにも積極的に関わっています。

 

また、自然化粧品についての公の基準ができたのはこのときのドイツが世界で初めてのことです。さすがドイツといったところでしょうか。現在はその基準は国外でも使われていて、参加企業はアメリカやオーストラリアの企業を含む90社以上になっていると言います。

ハーバリストが作る化粧品

化粧品業界では化学者が化粧品を作りますが、海外ではハーブの専門家であるハーバリストが作る化粧品が多く流通しています。アメリカでよく知られている自然化粧品であるオーブリーオーガニクスはハーバリストによって立ち上げられたブランドです。

 

創設者のオーブリー・ハンプトンは安全性のために「化学者ではなく、ハーバリストが化粧品を作るべきだ」と主張してきました。その言葉通り、世界各国の自然化粧品メーカーには自然療法や伝統治療のスペシャリストであるハーバリストによって設立されたメーカーが多くあります。

 

先ほどご紹介したドイツはもともとハーブ療法が盛んな国として知られており、化粧品に配合されたハーブは医薬品と同じような表現が認められています。日本では薬事法によってハーブの効果をいうことが制限されているので、日本との大きな違いだということができるでしょう。

 

もともとフランスは化粧品産業が盛んでしたが、最近ではオーガニック化粧品への関心の高まりに合わせて「オーガニックコスメ」認証を取得する化粧品メーカーが増えています。もともとエッシェンシャルオイルを作っていた「ヴィアローム」というメーカーが化粧品を作り始めたという例もあります。このメーカーも自然療法家のネリー・グロジャン博士が設立したものでした。

 

さらに、イタリアでオーガニックコスメメーカーとして注目されているアボディアは厳しい認証を通過している自然派化粧品メーカーですが、クリームの入荷のためにイナゴマメエキスを使うなど、徹底的に天然成分にこだわった製品作りを行っています。

欧米以外のオーガニック化粧品

オーガニックの流れが盛んなのは欧米ですが、その他の地域でもオーガニック化粧品が流通しています。というのも、アジアや中近東で古くから伝わってきた伝統的な自然化粧品が見直されるようになったのです。

 

例えば、中国の漢方が良い例です。インドのアーユルヴェーダなど、医学の知識を活かしたた伝統的なスキンケアもあります。古くから使われてきた伝統的な知恵や化粧品が現代の視点で見ると素晴らしいオーガニックコスメとなるのです。

 

素敵ですよね。中近東のトルコやシリアでは昔ながらの製法で作られてきたオリーブ石鹸、モロッコのガッスールやローズ水、アフリカのシアバターなど私たちも知っている化粧品や成分も各国で伝統的に使われてきた化粧品です。これら欧米以外の地域ではこれからも伝統的な技法や知恵で作られた自然化粧品が多く見直されることでしょう。

日本のオーガニックコスメ

日本ではオーガニック製品の検査を行うのは農林水産省ですが、オーガニック化粧品の基準は明確に定められていません。そのため、日本のオーガニックコスメよりも海外のオーガニックコスメの認証を得たコスメが日本で人気があるのです。

 

オーガニックコスメの基準がないために少量の有機栽培の素材を使った質の悪いオーガニック商品も多く出回っており、それがオーガニックのイメージを悪くしているとの指摘もあります。国内製品にも海外のオーガニックコスメの基準を満たすコスメはたくさんありますので、ぜひ自分に合うものを見つけたいものですね。

海外のオーガニックコスメ事情のまとめ

オーガニックコスメの盛んな国ではハーバリストが化粧品を作るというのは意外ですよね。研究所で化学者が作るものではなく、実際に自然療法やハーブについて詳しい専門家が作るオーガニック化粧品だからこそ、質が高く効果も高いものが多いのではないでしょうか。日本でもこれからオーガニック化粧品の基準ができ、よりオーガニックコスメが発展することを願います。